ヴィンランド・サガ第13話感想:アシェラッドの生い立ちが明らかに!?あんちゃん、話せるじゃねえか!




ヴィンランド・サガ第13話「英雄の子」の感想です。

前回はトルケル軍からアシェラッド軍がいよいよ近づいてきたトルケル軍から振り切るために川向うの小国、ウェールズへと歩を進めたエピソード。

ウェールズからの使いの者に案内され到着したアシェラッドたちはまたもや長い道のりを歩いていきます。

しかし、途中で前に立ちはだかるものが現れ、さらに、周囲の丘には弓を構えた人物がたくさん並んでいたのでした。

それでは第13話、見ていきます!




第13話あらすじ

川を渡りウェールズに逃れ、王子クヌートを連れてトルケル軍の追撃を脱したアシェラッド兵団。しかし、ブリケイニオグ王国国境付近で岩場に隠れていた兵士たちに包囲され、足止めを食らっていた。アシェラッドは王国の使者と交渉を試みる中で、彼の「計画」を明かすのだった。

ヴィンランド・サガアニメ公式サイトより~

英雄の子、それは・・・

今回はアシェラッドの野望とクヌートに大きな変化があったエピソード。

アシェラッド軍と男たちが対峙していました。

その様子からビョルンは戦にはならないと読みます。

男たちのリーダーはアシェラッドらデーン人を蛮族と評し、戦いをふっかけてきました。

しかし、その発言がいちいちまわりくどかったからかアシェラッドは茶番だと気づきながらもそのふっかけられた口撃に乗り、なんと、クヌート王子に言葉を半ば無理やりなかたちで口撃に応じる不快な言葉を言わそうとします。

しかしクヌート王子は隠れるだけで全く発言しません。

そんななか、ラグナルは「貴様らに殿下の何が分かる!」とアシェラッドにつっかかっていきました。

今度はアシェラッドと使いのもの、そして男たちのリーダーが3人だけでの話し合いへ。

実は男たちのリーダーはアシェラッドの事情をよく知っていて、今までのやり取りはすべてが仕込まれたものでした。

そして男たちのリーダーは実はウェールズの小国、王アッサーなる人物でした。

実は、アシェラッドが渡し船のオヤジを経由してウェールズに託した書簡を最終的に見たのは国王である彼だったのです。

アッサー王が聞いたこと、それは、アシェラッドの母親がウェールズの元王女リディアだったことでした。

父方オラフはデーン人の豪族でウェールズ沿岸の土地を略奪し、愛妾(あいしょう)としてリディアをさらった、そのときにできた子がアシェラッド。

14歳のときに母のリディアとともにウェールズを訪れたアシェラッド、このときに知り合ったのが。

さらに、アシェラッドは自らが抱いている野望を語ります。

デーン人とウェールズ人の混血で両方の国の人間と人脈を持っているアシェラッドはクヌート王子を次のデンマークの王に仕立て上げることで自分も国政の要職につけ、ウェールズとの不可侵条約を結ばせることでデーン人をウェールズはおろかイングランドすら侵略目的で上陸させない、そんな野望を持っていました。

そして、アシェラッド、デーン人のバイキングの頭をやっていますが、実は生まれた境遇からか、デーン人のことが嫌いでした。

交渉が成立し、武器を一旦預けて捕虜のふりをして領内を歩くアシェラッド軍の一行。

周囲の現地人から野次が飛ぶなか、トルフィンからの挑発に乗ったクヌート。

クヌート王子は自身を臆病ではなく、自分の発言は公的な発言でもあるために「慎重」に発言しなければならないものだと評します。

さらにトルフィンから「姫」と煽られたことで口論を起こすクヌート王子。

それが、クヌート王子がラグナル以外の人間にはじめて口をきいた瞬間でした。

道中、雪が降ってきたことで急に敵陣の中を通り抜けるリスクを承知で進路を変えるアシェラッドなのでした。

クヌートがワーシャベッタァァァァ!!

おおっと、話の進みが遅いながらもいろいろ話したいことがあるね。

まずはクヌート王子!

お前しゃべれんじゃん!少年アシベに出てくるネパールに住むスガオくん的キャラかと思っていたよ!

ラグナルがクヌートをかばう様子、なんだか私立小学校の面接で子に聞いたはずの質問に何でもズカズカ割って入ってきて答える親みたいだったよ。

そうか、ただでさえ王宮内での政争を何度も何度も見てきて臆病になった上、ラグナルたちが逃げの発言ばかりでクヌートの出る幕を閉じさせて甘やかせたから、クヌートはこうもはっきり言えない性格になってしまったのか。

そんなクヌートの様子を見かねたアシェラッドはものすんごいあからさまにクヌートを最前線に立たせようとしてましたね。

でもビシッと言うべきときに何も言えない、それをクヌートは慎重と言ってましたが、本当に慎重と自分を評してよかったのか!?

まあ確かにあの場において自分がもし軽はずみで変なことを言っちゃって、相手を怒らせてしまいそのまま無用な戦闘を起こされるのはなんとしてでも避けたいってのは分かるんですけどね。

しかし、あなたは次期のデンマーク国王になるお方なんだから、国王の立場で軍を率いることになったとき、なにも司令を出せずにこのまま逃げ続けててはまずいぞ・・・

すでにロンドン橋で軍を動かさなかったことでトルケルたちにより壊滅されてしまった前例ありますし。

それでもなお、クヌートの信念は信仰するイエス様の教えのほうが上回っている、ああもうがんじがらめになってしまいますね。

そんなクヌートの沈黙を破ったきっかけになったのが同い年のトルフィンってのもなかなか乙なものでした。

やっぱり人間、大人たちの発言はうるせえ聞き流せるけれど、同い年の小生意気な少年から聞こえよがしに煽られるとなんぼ臆病な子でも本気になっちゃいますよね。

トルフィンもすっかり口が悪くなっちゃって、アシェラッドとずっと一緒にいたからアシェラッドの口癖がうつっちゃったね。

アシェラッドの行動理念とアイデンティティ

そんなアシェラッドですが、おお、アシェラッドはウェールズ人の母親とデーン人の父親との混血だったのか!

具体的な家族構成としては、アシェラッドの母親リディアはアーサー王伝説のルーツとなったアルトリウスの子孫で、彼女をアシェラッドの父親でデーン人の豪族アルフがウェールズ侵略のときに愛人として奪い去りできたのがアシェラッド。

ただ、どうもアシェラッドは生まれてから幼き日々をずっと馬小屋で長い間不遇な生活を過ごしてきたことから、デーン人に嫌悪感を持ちずっとウェールズに忠誠心を誓ってきたようです。

ということはアシェラッドがトルケルの追手を逃れるためにウェールズに逃走を図ったのは、自分が理想郷=ヴィンランドとする土地への一時的な帰国って意味合いもあったのね。

で、デーン人に嫌悪感を持ちウェールズに忠誠心を誓ってきたってのは野望にも現れていて、デーン人をウェールズというかその国があるブリタニアの土を一歩たりとも踏ませない!デーン人はブリタニアに来るんじゃねえ!って価値観がすでにアシェラッドのアイデンティティとして染み込んでいる、と。

アシェラッドが嫌いなはずのデーン人を束ねるヴァイキングになりデーン軍とともにイングランド侵攻に参加したのは単なるお金稼ぎなわけではなく、ウェールズに近づくためになにかと都合が良かったからか。

14歳のときにウェールズに訪れ、このときできた人脈でウェールズの小国の王と対面できたことで野望の1/3は達成できた、クヌートを自分たちに取り込んだことで2/3も達成、あとはクヌートを自分たちで王の器に育て上げれば昔世話になったからと要職に引き入れられ、デンマークとウェールズとの間で不可侵条約を結ばせることに成功する、野望がすべて達成する・・・

ということで、アシェラッドのいままでの行動における理念がウェールズへの帰属意識にあった、そこまで分かりました。

あとはうまく事が運べばいいんですが、あの戦闘狂のトルケルは鼻が利きそうな人物ですからね・・・

それでは第14話でもお会いしましょう!