フリージ第26話(最終話)感想:高層ビル開発に反発するウム・サイード・・・ところが!?




フリージ第26話(最終話)「我が家よ、永遠に」の感想です。

前回はマーガレットのたっての希望で、雨が降った次の日の砂漠を見てみたいということになり、気球に乗って砂漠を旅するエピソードでした。

雨どころか洪水になっているけれどほとんど気にせずに気球で旅をするおばあちゃんたち、途中、重量オーバーになった気球からウム・サルームが落とされたり、ドバイ近郊の砂漠には大量のゴミが放置されていて、定期的にゴミを拾い集めているボランティアの団体が現れたり、帰りはその大量のゴミを使い気球に仕立て上げたりと社会的な内容。

それでは第26話もみていきます!




我が家よ、永遠に

今回はウム・ハマスたち4人のおばあちゃんが住む地区で再開発が認可され、立ち退きと伝統との間で揺らぐエピソード。

いつものように世間話をしているとウム・アラウィが衝撃的な新聞記事を見つけた、なんと、最近になって近所で再開発プロジェクトが認可され、4人のおばあちゃんたちが住む地域で土地を買収して70階建ての超高層ビルが建つことになりました。

しかもその買収費用は1件あたり3億円。

最後まで残ったウム・ハマスたち4にんのもとに不動産会社の社長が訪れ、買収の交渉が行われます。

3億円の買収額と完成した超高層ビル最上階の部屋を条件として提示する社長。

ウム・ハマス、ウム・サルーム、ウム・アラウィの3人は応じて市が用意した別な街に引っ越して散り散りになるも、ウム・サイードだけは断固拒否をします。

実はこの再開発にはまたしてもウム・ジャミールが絡んでいた、おそらく再開発の土地を斡旋したのも彼女だと思われます。

そして、ついにウム・サイードの家に工事を進めるための強制執行の日がやってきてしまった、取り壊されるウム・サイードの家。

しかし、その工事は突然中断させられてしまいます。

そう、なんでも、この土地には古代の遺跡が眠っていて、市より遺跡の発掘するために再開発工事の中止が命じられたのです。

土地を手放すことになった不動産会社の社長、その土地は発掘調査の後、再び民家が建ち並び、立ち退きに応じた住民が戻ってきたのでした。

ラストのエピソードにもかかわらず、あの迷惑緑おばさんことウム・ハマスが暴れまわらないだと!?

それにしても、ウム・ハマスの歌はジャイアンリサイタル並みのクオリティだったのか・・・

そして歌の内容も私利私欲をオブラートに包もうとすらしない、そりゃ結婚式場も2度めは呼ばないわな。

結局のところ再開発も古代の遺跡の発掘には勝てないよね、ってなエピソードなんですが、そういえば奈良じゃ工事中に長屋王の邸宅や当時の遺物がぞろぞろ出てきてもなおイトーヨーカドーの開発が強行されましたし(長屋王の呪いかすでに閉店し、現在はミ・ナーラって施設になってる)、工事中の光景、周りは工事現場になっていても1軒だけ残るウム・サイードの家に不動産開発がやたら著しい中国を連想しましたね。

奈良の方はまあ日本からしたら、長屋王の邸宅が見つかったくらいじゃ開発が中断されるわけでもないってな話になるんですが、ドバイだと結局遺跡の上にまた家を建てているんですがそこは大丈夫なんだろうか。

多分70階建てのビルだから基礎杭を地下の頑丈な地層にまで貫通させる必要があるし、地下に巨大な駐車場を作るでしょうから遺跡を取り壊さなければならないんですが、平屋の住居くらいなら地下を掘り返す必要はない、発掘して保存させて地下さえ壊さなければいいのかな。

中国では開発を押し通すために地元政府と不動産業者による強引な立ち退きが横行していて、ずーっと立ち退きを拒否すると工事現場や道路の真ん中に家が1件だけ取り残された状態で工事が行われる、このとき取り残された建物を「釘子戸」と現地では呼んでいるんですが、やはりこのまま工事が進んだ場合、釘子戸としてあの完成予想写真の通り、70階建てのビルの真下にウム・サイードの家だけが残る画が見られる、ある意味で観光スポットになっていたんでしょう。

結局最後はまた住居が建ち並ぶようになったんですが、ウム・ハマスたちはもといた地域に戻ってきたんだろうか。

どうも離散オチで終わってそうな気がしますね。

ドバイったらここ数十年の間でオイルマネーを使って莫大な開発をして大きい街になったと思ったら実は案外違っていて、実はその地面の下にはだれも知らないような古代遺跡もあったのね。

調べてみたんですが、2002年にドバイの首長がヘリコプターで空飛んでたら、偶然にも古代、鉄器時代の遺跡を発見したとありました。

発掘された遺跡から出てきた出土品から、ドバイ近郊では古代の時代からインダス、メソポタミア、ペルシャと貿易をしていて、当時としては高度な科学技術を持っていたんだとか。

京都や奈良だと地面を掘ると遺跡が出てくるから乱開発しないようになりましたが、ドバイでも遺跡が出たら大規模プロジェクトだろうと開発中止ってのは変わらないのね。

本編は古代の遺跡が見つかったことで工事が頓挫するオチだったんですが、LOVE DUBAIは来年開催されるドバイ万博と3兆円もの経済効果がもたらされることを取り上げていた、しかも映像は万博会場で新しいパビリオンをどんどん開発する工事現場の様子だったなんて。

ドバイの街も昔ながらの伝統と近代都市化の時代の波との間で現代もなお、葛藤を続けているんでしょう。

ついにフリージも終わってしまうのか・・・

4月の最初の火曜日、なんの気なしにMXの番組表を見てアニメっぽいのやるみたいだから録画してみようと録画してみたらおったまげた、日本のアニメじゃなくてドバイのアニメっていうんだもの。

そんでもって、日本で80年代までやっていたギャグアニメの雰囲気を醸し出しているとときたら見続けるしかないよね。

日本じゃすっかり美少女、美少年がいないとアニメもウケなくなりましたがここにきてバアちゃん4人が主人公の作品の輸入ですよ。

日本とはまるっきり違うイスラムの文化、UAE、ドバイのお国柄は見ながら学んでいけばいいので、学ぶ心がある人だけがその後も継続視聴していった感じになるかな。

どう考えても春夏アニメの覇権でしょ。

それにしても、フリージを見るようになってから、視聴継続する作品と途中で打ちきりになる作品の選び方、価値観がどんどん揺らいできてしまいましたね・・・

ツイッターでも多数の人物が見ていて感想も好評な作品を私は1話切りですから。