皆さんは音楽を聴く時、インナーイヤータイプのイヤホンを使ってますか?
100人中80人はカナル式、いわゆる耳栓式のイヤホンを使っていることでしょう。
量販店で並んでいるイヤホンもカナル式が大半を占めてます。
たしかに私もカナル式を何本か持っているんですが、いやいやインナーイヤータイプのイヤホンも負けてないぞっていうことで、私が使っているお気に入りのイヤホン、オーディオテクニカから発売されたATH-C505をレビューします。
発売日に即購入したイヤホン
このイヤホンが発売されたのはなんと2011年6月。
今から7年前ですよ。
プレスリリースだったか、オーディオ関連を取り上げているwebサイトでこのイヤホンが発売されるという記事を見たかきっかけは覚えていませんが、とにかく「低音強調!!」ってな文字を見てワクテカして発売日に即購入しました。
価格が1480円と手頃、かつ低音の部分、特にベースラインの音が好きですので。
実は赤、黒、青、白の4色展開されていて今回購入したのは4本目です。
イヤホンの外観を見てみる
まずはパッケージを見てみます。
ホコリだらけですいません・・・
目につくのはでかでかと踊っているDEEP EXPRESSIONって文字。
さっそくパッケージを開けてみます。
このイヤホンを象徴するのは特大のダクトですね。
このダクト、ベースディメンションエキサイターと名付けられていてハウジング(ドライバ含め主要部品が詰まってるパーツ)部分にこもった音を抜くことで輪郭を強調、低音部に厚みを加えますとうたっています。
大口径ドライバーを採用しているためかイヤホン本体自体も大きめ。
実はケーブルの質が最初に買ったものと2本目以降に買ったものでは違っていて、1本目は少し太くちょっとだけ平たく質がしっかりしていたんですが2本目以降は細くなってしなしな、頼りないものにコストダウンされてました。
1本目は2年くらい使った覚えがあります。
はじめて聞いてみると・・・
それでは実際にこのイヤホンを使って音を聞いてみます。
音源はPSのダブルキャストってなゲームのエンディングテーマ、「door」。
・・・んっ!?
確かに低音部はかなり強調されています。
ウリ文句の通り低音部はものすごく強調されているんですよ・・・
ただ、低音を強調したイヤホンはドンシャリものだったりと例外なくクセモノ揃い。
このイヤホンもやはりクセモノで、低音が強調されているのとは裏腹に特大ダクトが悪さをして音が抜けてしまい今度は高音部がスカスカ、これにより全体的に見て音の輪郭がボケボケになってしまってます。
これじゃ1ランク下のイヤホン、ATH-J100の方が音がまとまっていてよく聞こえるじゃん!!
しかもあっちもわりと低音が強調されていましたし。
すでに処分して手元にないですが。
全体的にバランスよく聴こえていたATH-C730再販してくれないかなあ~
とまあ、このイヤホン、オーテクの安いイヤホンの聞こえ方ともまた違う、ただ買ったままの姿で耳に入れるだけでは安っちい音が聞こえてくるだけ。
品質超バラバラな100均で買ったイヤホンで当たりを引いたときの音に似てます。
パッケージにあったDEEP EXPRESSIONとは一体何だったのか。
実はちょっと細工するだけで聞こえる音が格段に良くなる
これは私がいろいろと試行錯誤して見つけた裏ワザなんですが、実はこのイヤホンにちょっと細工するだけで聞こえる音が格段に良くなることが分かりました。
まずは同時に購入したイヤーカバーを装着します。
純正品もありますが、これは100均のものでもOK。
それだけでボケボケだった高音部の輪郭がある程度改善されます。
さらに・・・ダクト部分をテープでこのようにふさぎます!!
すると・・・なんとどうでしょう、低音部の聴こえ方はそのままに、高音部の厚みが増します!!
おそらく特大のダクトが低音部を強調させるために高音域の音自体を逃がしてしまっているのを逃がさないようにしたことで音がまとまるようになった、こんな効果をもたらしてくれました。
ただしダクトから逃げてた音が耳に行くようになったために他のインナーイヤーイヤホンよりも音が大きく聞こえるようになりますので今度は機械の方の音量を下げたほうがいいですね。
って、これ、オーテクさん、ダクトを設置した意味があるんでしょうか・・・
この裏ワザを駆使することによりさらに3000円レベルの音まで改善するようになりましたから、お持ちの方も試しにやってみないわけにはいかないですね。
まとめ
オーテクのイヤホン、ATH-C505は買ったままの姿で耳に入れると低音が強調されているかわりに高音部がスカスカ、輪郭もボケボケなんですが、テープでダクト部分を取り囲むようにふさぐことで高音部もよく聞こえるようになる画期的なイヤホンということが分かりました!
お手軽に音楽を楽しめる・・・とはお世辞にも言えませんが、とにかく気に入ったイヤホンですね。