秒速5センチメートル1話の鉄道描写を今更大まじめに突っ込んでみる

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秒速5センチメートルが1月1日に放映されました。

私は3話を見ると鬱になってしまうために見ないことにしている作品なんですが、昔は私もこの作品の聖地巡礼をしてました。

わざわざ新宿駅の小田急線ホームに入場したり、武蔵浦和や大宮駅の中で写真をパシャパシャ撮ってましたね。

で、この作品、1話「桜花抄」のエピソードで小田急線豪徳寺駅から両毛線岩舟駅まで雪の中移動するシーンがメインになっているんですが、どうにも鉄道描写を突っ込みたくて突っ込みたくてたまらなかったんですよね。

今回、ブログがあるということなんで、せっかくなんで突っ込んでしまいます。

鉄道に詳しくない人にとっては気持ちが悪い内容になってます。

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秒速5センチメートル1話の時代設定は?

まずは秒速5センチメートル1話の時代設定から行きましょう。

時代は高貴くんが購入した時刻表から、1995年1月~2月頃となります。

95年1月はあの阪神淡路大震災が発生した時期。

東京ではニュースで映像でしか見られませんでしたが、高速道路が横倒しになったり、阪急電車の伊丹駅が倒壊したり三宮のビルも一フロアがまるまる押しつぶされた映像は今も動画で残されています。

埼京線、外観は205系、車内は209系

埼京線で移動するシーン、外観はおでこがペッシャンコになった205系ですがよくよく見ると車内の描写は209系になってました。

実際の1995年の209系はというと・・・まだまだ京浜東北線で増備が進んでいる段階で、半数くらいの列車で使われていたはず。

いや、もしかするとドアの窓ガラスの押さえ方からりんかい線の70-000系を参考にした可能性もあります。

(ただしりんかい線が新木場から東京テレポートまで開業したのは1996年)

なお、武蔵浦和でなぜか快速に乗り換えるんですが、それならなぜ赤羽で乗り換えたり、大宮まで快速1本で行かないのかというのは演出上の理由でしょうから聞かないことにしてください。

たしか、新宿では高貴くんが乗った各駅停車の6分後ぐらいに快速が出るんですけどね・・・

そして赤羽乗り換えは現実の赤羽が95年当時高架化工事中でスタジオに背景資料がなかっために描けなかった可能性が大いにあります。

あと、快速なのに武蔵浦和の真ん中のホームに止まるというこれまた珍妙なことにもなってますがこれも気にしないことにしましょう。

秒速5センチメートルの世界では武蔵浦和は外側が分岐になってるんですよ。

(実際は快速は武蔵浦和では上り下りとも外側のホームに止まる)

大宮17:15発普通宇都宮行きは存在しない

大宮駅のシーン。

「普通15両3ドア 17:15 宇都宮」なる列車の案内が表示されていますね。

でもこの列車、実際には存在しない列車です。

実はこの時間、現実の世界では全く別の列車が走っています。

そこで私の手元にある97年3月号の時刻表から宇都宮線のページを見てみます。

ずいぶん時期が違うぞというツッコミが来そうですが宇都宮線の95年1月と97年3月の時刻、快速ラビットの停車駅が変わっただけで大した違いはありません。

さて、現実では大宮発17:15前後には何が走っているのかというと・・・

17:16 寝台特急北斗星1号札幌行き

なんと乗ったら栃木県どころか北海道まで行ってしまいます。

しかもこの列車、1989年に設定されてから2008年に運転が取りやめになるまでの間大宮発の時間が変わっていません。

ということで大宮17:15発宇都宮行きの列車は現実には存在しなかったということになります。

よく見ると白岡17:15発宇都宮行きならありますね。

っていうより、高貴くんが書いた「大宮17:07発」のメモが完全に死んでますし8番線で待ってても宇都宮線は来ませんし(高崎線のホーム)。

大宮17:07発の列車はあるのに・・・(小金井行きで、久喜で北斗星の通過待ちする)

ちなみにこの時刻表、6~7年前に秋葉原のポポンデッタで売られてました。

宇都宮線の115系のドアに押しボタンなどない

115系というのは国鉄時代に製造された「勾配寒冷地」仕様の電車。

ということで車内保温を目的とした半自動ドアになっているんですが・・・

秒速5センチメートルの宇都宮線の115系、なんと押しボタンが付いてますよ!!

実際はこのタイプの車両、2005年に全車が引退するまで押しボタンがつくことはなく冬場はドアを「手で開け閉め」してました。

しかもあの時代のドア、開け閉めがやたら重苦しい!!

演出上の都合なんでしょうが、これもやはり設定の参考にしたのがE231系とか211系のような最近製造された車両なんでしょうね。

(押しボタンの形状から211系の可能性が高い)

宇都宮線の115系の前面幕が「宇都宮」!?

久喜駅で運転を見合わせるシーン。

115系の前面が映るんですが、方向幕の表示はなんと「宇都宮」でした。

しかも国鉄フォントですよ!!

むかーしむかし、高崎発の東京経由富士行きが運転されていた頃に走っていた115系の前面幕の表示が「富士」になっているのを写真で見たことがあるんですが、それを思い出しますね。

これもE231系の前面に「宇都宮」って書いてあったり、107系も前面は行き先を表示していたりしてるのを見て参考にしたんでしょうが、実際の115系では「普通」「快速」「通勤快速」と列車の種別が表示されていました。

これは実は高崎線も両毛線も一緒です。

実は作中115系が走っているのは「東武伊勢崎線」

大宮をなんとか出発して暗がりの中115系が走るシーン。

実はあのシーン、本当に宇都宮線を走っているわけではないんですね。

これはストリートビューを見てわかったんですが、この高架線!

なんと実際に走っているのは東武伊勢崎線です!

何も知らない人にとっては東武の線路すら宇都宮線が走っているように見せてしまう、これぞ新海マジックですね!

さいごに

鉄オタ視点でじーっくり見てみますと、秒速5センチメートル1話の時代は制作された2005年から2006年ごろの雰囲気をそのままに90年代の設定を取り入れた割とわやくちゃなことになってることがわかりました。

とはいっても制作当時は宇都宮線から115系が引退した後ですので、1990年代当時の雰囲気が完全とは言わないまでも再現できているだけで感涙モノですね。

ステンレスドアの光り方や数十年も走ってきたことによる座席の肘置きの塗装剥がれ、シートモケット、化粧板の色、ドアの黒Hゴム、セミクロスシートまでもが実際に乗っているかのごとく再現されているんですから、ここは評価しないといけません。

あと、地元に住んでる者として、最も大宮駅をリアルに作画した作品としても高評価を与えたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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