あの微妙な力加減が必要な卵割り・・・
それが全自動でできるようになればどんなに楽か・・・
心配しないでください、2017年10月、
いよいよ家庭用全自動卵割り機が現実のものになりました!
タカラトミー、なぜ作った
今回全自動卵割り機を発売するのはおもちゃではおなじみ、タカラトミーという会社。
今や工場で食品を製造する時に機械で卵を割るのは当たり前のことなんですが、家庭用となると今回登場した卵割り機がはじめてのことです。
もう割ったときに力が微妙に強くてカラも混ざってしまうことはなくなるんです!
では発売元のタカラトミーのページを見てみましょう。
なんと動画で使い方の説明がなされていました!!
使い方の動画を見ると・・・実は全自動ではなく、ワンタッチボタンを押すだけで卵を割ってくれる半自動なことがわかります。
黄身と白身が分離できる機能もあり、その名前の通りたまごかけご飯に適した作りになってます。
ちなみにお値段は、3500円!
どう見ても自分で割ったほうが早いってのはこのさい無しで。
全自動卵割り機=サザエさん
実は全自動卵割り機は10年も前にアニメの中で登場していたんですよね。
それが2007年5月に放映された「サザエさん」のエピソードの一つ、
「父さん発明の母」
私のように長いことインターネットの世界にどっぷり使っている方にとってはもはやこのサブタイトルの名前を聞いただけでエピソード中の名言がポンポン浮かんでくるんですが、どういうエピソードなのかを簡単に挙げていきましょう。
「父さん発明の母」の内容
ある日、仕事から早く帰ってきた波平があっと驚く主婦の味方、「全自動卵割り機」を買ってきます。
家族の前で実演し、その日の夕食はもちろん玉子焼き。
そして定番の波平さんをヨイショするマスオさん。
この時のマスオさんの卵焼きの感想はものすごくネタになりました。
調子に乗った波平さん、休みの日の昼間に卵をポンポン割り家族を困惑させます。
別な日、伊佐坂さんの家でもらった帰りのノリスケは磯野家からいい匂いがしていることに気づき立ち寄り、何も知らないので波平の前で怒らせてしまう一言を発してしまいます。
「全自動卵割り機はバカバカしい」
カンカンに怒った波平はノリスケを当分出入り禁止にさせました。
後日謝罪に来るタイコさんとイクラちゃん。
イクラちゃんは部屋で何をやっていたかというと・・・
全自動卵割り機で卵を全部割る!!割る!割る!
どうも機械ごと借りていったようで、その日のノリスケさん家の夕食はたまごづくしになりました。
その便利さに気づいたノリスケは波平に謝罪しに訪れ、居合わせたマスオさんの前で新しい機械の設計を提案。
それは・・・
「かつおぶしを自動でけずる」、その名も「グルグルダシトール!」
まんまと乗せられてしまい、結局家族もシャットアウトして波平、マスオさん、ノリスケの3人はこの機械の設計についていろいろ話し合っていたのでした。
サザエさんに登場した全自動卵割り機は複数がセットできるようになっていて、セット後にレバーを引くだけでカラを絶妙な力で割り、中身を落としてくれるという卵を割る工程の9割以上が自動化されています。
なんでこんな外箱もしっかりと用意されている機械をどこかの露天商が売っているのか非常に謎ですが、サザエさんの世界ではマイナーな道具なんでしょうね。
ということで私達の世界で実際に発売される全自動卵割り機とは構造がちょっと違ってます。
時代が追いついた・・・のか?
まさかこんな単なるサザエさんのエピソードの1つに何の気なしに登場した全自動卵割り機がネタになり、しかもちょうど10年後に(機械の構造は違うけど)本物の機械が現実のものになるとは、当時の私を含めネットユーザーはだーれも予想だにしなかったことでしょうね。
そしてタカラトミーのHPを見ると・・・
「やっぱり機械で割ったタマゴは一味違う!」ってやかましいわ!!
実際にアニメを見た方にとってはクスッとくる、サザエさんのオマージュともいえる宣伝文句がちゃっかり入っているのでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。