セブンイレブンとファミリーマートのおでん70円セール、なんでやらなくなったのか

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コンビニのおでん、今年もいよいよ販売が開始されました。

いつものように9月前後にはお目見え、味の展覧会として各社値引きのセールをぶつけてきます。

もはや毎年の恒例行事ですね。

でも、そんなおでんセールに今年から異変が。

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おでんセールの異変

ファミマでは一足早く8/24から26日までセールを行うことが決まっているんですが、店頭ポスターをよく見ると「おでん100円セール(100円以上の具材限定)

セブンイレブンでも9月頭からセールをはじめるんですが、近くの店舗で書かれていたPOPによると「おでん全品10%値引き」

そう、セブンイレブンとファミリーマートではおでん70円セールをやらなくなってしまいました。

ローソンだけはそんな2社を横目に当たり前のようにおでん70円セールをまっさきに開始。

しかも真っ先にこのセールを始めたので、後発でしかもセールがショボくなったセブンイレブンとファミリーマートから話題をかっさらっている、そんな格好にまでなってます。

特にファミリーマートにいたっては、期間が短い上ローソンとだだかぶりですからね。

でも実はセブンイレブンとファミリーマートがおでん10%値引きに切り替えたのは今回が初ではありません。

お気づきの方も多いとは思いますが、両社とも今年の2月ごろに実施されたセールよりこの内容に変わっていました。

突然のセール内容の変更に驚いていますが、それにしてもなぜセブンイレブンとファミリーマートではおでん70円セールが終了してしまったんでしょうね。

理由1.単純に儲からなくなった

おでん70円セールが終了してしまった理由、1つめは単純に儲からなくなったというのが挙げられます。

その背景には人件費や原材料費の値上がりというのがありますね。

景気が徐々に回復している昨今、特に具材を輸送したり工場でパックに加工したりする人件費の上昇が著しく、おでんの販売価格を据え置くには具材をちいさくするしか方法はないです。

今やお店での負担を減らすために工場で加工の殆どをやるようになりましたからね。

現におでんの具材、徐々に小さくなってます。

今年のセブンイレブンの厚揚げなんて長方形から三角形にすることでごまかしてますが明らかに1個1個の体積が減ってます。

こんな状態ですから、今おでん全品70円セールをやると・・・通常価格で100円以上する具材なんて原価とトントンに近くなってるんじゃないかなーと。

その分数を多く売ること(薄利多売)で利益を増やすんでしょうが、この利益が今までのようには出ない、これがおでん70円セールを終了してしまった背景に上げられます。

でもそれだけではローソンがおでん70円セールを継続して続けていられる理由にはなりません。

ちょっと調べてみた所、以外な事実が分かりました。

理由2.某コンビニがしでかした

実は平成28年8月25日、公正取引委員会は某コンビニに勧告を行っています。

(平成28825)株式会社ファミリーマートに対する勧告について:公正取引委員会

もろにそのコンビニの名前が出ているんですが、勧告した内容を見ましょう。

ファミリーマートは,次のアからオまでの行為により,下請事業者の責めに帰すべき理由がないのに,下請代金の額を減じていた。減額した金額は,総額約6億5000万円である(下請事業者20名)。

ア ファミリーマートは,平成26年7月から平成28年6月までの間,「開店時販促費」を支払わせていた。
イ ファミリーマートは,平成26年7月から平成28年6月までの間,「カラー写真台帳制作費」を支払わせていた。
ウ ファミリーマートは,平成26年7月から平成28年6月までの間,「売価引き」を支払わせていた。
エ ファミリーマートは,下請事業者に前記アの「開店時販促費」,前記イの「カラー写真台帳制作費」又は前記ウの「売価引き」を自社の指定する金融機関口座に振り込ませる方法で支払わせた際に,振込手数料を支払わせていた。
オ ファミリーマートは,平成26年7月から平成27年9月までの間,下請代金を下請事業者の金融機関口座に振り込む際に,下請代金の額から自社が実際に金融機関に支払う振込手数料を超える額を差し引いていた。

コンビニの会計システムは、売上から仕入れ原価を引いた粗利益を本部とお店で分配する方式をとっています。

新店舗がオープンする時、お店の知名度を上げるために数日間セールを行うんですが、このとき商品の原価も一緒に下げてこの粗利の利益率を確保します。

おそらく、このときの通常原価との差額を「開店時販促費」として製造業者に支払わせていたのではないかと推測します。

「カラー写真台帳」というのは、本部から各お店に提供される販促POPのこと。

どうやらPOPの制作費用も製造業者に負担させていたようです。

しかしあの本部から提供されてくる商品の販促POP、セールのポスターと比べるときわめて小さいんですが見てくれる人いるんでしょうかね・・・

「売価引き」というのは、コンビニでは常にどこかしらの商品で行われている○○が10%値引き!になるセールのこと。

このときの通常価格との差額を支払わせていたものと見られます。

この中に、おでんセールも入っていたんでしょう。

さらに、その翌年にはコンビニ最大手のあの会社も同じことをしでかしてました。

(平成29721)株式会社セブン-イレブン・ジャパンに対する勧告について:公正取引委員会

金額は2億2700万円と少ないものの・・・ブルータス、お前もか・・・

ちなみにローソンにはこういった勧告は無し。

なので今までのようにおでん70円セールを行えるというわけです。

コンビニの闇は深いぞ

セブンイレブンとファミリーマートでおでん70円セールが終了した理由を仮説としてあげてみました。

本当に単純な話なのかと思いきや、まさかのコンビニ業界の闇を見ることになるとは。

この記事を最初に書いてから2ヶ月ほど経ちますが、ファミリーマートではセールをやるたびに少しずつ70円にする具材を拡大させてきています。

2017年10月に行われたセールでは通常価格100円未満の具は70円、100円以上の具は100円になっていましたね。

その代わり3日間とものすごく短い期間のセールになってました。

セブンイレブンは10%値引きセールは変わりませんが、「夜得セブン」と銘打っておでんが一番売れる夕方~夜に実施したり、セール自体の日数を長くしたりすることでちょっとでもお得感を演出しています。

各社しばらくはこの内容でセールを継続して続けていくのではないでしょうか。

セールの内容がちょっとずつ拡大できるようになったのは利益が出る新しい方法ができあがったからだと思うんですが・・・コンビニ各社は自分たちの利益だけ考えずに製造業者ともwin-winの関係になる、そんな業界になっていただきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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