■セブンイレブンが店内レイアウトを一新!その狙いと問題点

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YOMIURI ONLINEのコラムより、コンビニの最大手セブンイレブンが売上を増やすべく店舗レイアウトを一新させるものすごく大規模な策に打って出たという記事がありました。

このコラムによりますと、新レイアウトは以下の画像のようになります。

<YOMIURI ONLINEより>

2017年度、つまりは今年度からレイアウトを変更させた店舗を増やし、2021年度までに全店舗で新レイアウトに変えていく予定なんだとか。

どうやら既に一部の新店とリニューアル店はこの新レイアウトで開業しています。

新レイアウトはちょっとしたスーパーのような棚の並びですが、このレイアウトの一新により普段共働きで深夜帰りをする勤め人の方や、普段スーパーで買物をしている高齢者を取り込む作戦に出ています。

冷凍食品のスペースが拡大されているのも、やはり深夜帰りのサラリーマンの人が帰宅後すぐにレンジで温めて食べられるという便利さから冷凍食品の売れ行きが伸びてきているためです。

しかしセブンイレブンさん、大掛かりな改装に打って出ましたね・・・

ただこの画像を見る限りではあまりよく考えずにこのレイアウトに決めた感がプンプン漂ってきます。

Twitterに上がっている実際の店内はこんな感じ。

通路は思ったよりも広くとられていますね。

果たしてこのレイアウトの一新で何を狙っているのか?ちょっと推理してみましょうか。

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新レイアウトの狙い

新レイアウトの狙いは私が考えるだけでもこんな感じになるのではないでしょうか。

・販売が大きく落ち込んでいる雑誌の売場を大幅に縮小し島ゴンドラに移動させ、その分販売が大きく伸びているお惣菜やおにぎり、冷凍食品の売り場を拡張することによる客単価アップ

・入口とカウンターを対面させることにより強盗や万引きのリスクを減らす心理的効果

・カウンターのスペースを広げることによりカウンターフードを提供する什器配置に余裕を作る

・イートインスペースを配置することにより小休止しやすくする(実際の新店舗ではイートインスペースは配置してませんでした)

セブンイレブンは長らく平均日販70万円が壁として立ちはだかっていました。

一店舗あたりの平均日販は長い間60万円後半で水平飛行しているんですね。

この時点で他社よりも10万円以上売上が高いんですが、ここで売り場配置にメリハリを付けることにより客単価をアップさせさらに売上を拡大させることをもくろんでいます。

先行して営業している新レイアウトの店は日販が2万~3万円増えているとの結果が出ていると記事には書かれていました。

入口とカウンターを対面させたのは、防犯効果も狙ってのことでしょう。

下見の時に店員からの挨拶でハッと我に返り万引きや強盗をやめたという話もよく聞きますからね。

それくらい対面での挨拶は効果が高いです。

そのカウンターのスペースをより広くすることで、中華まん、おでん、フライヤー、コーヒー、ドーナツといった多くのカウンターフードを提供するスペースに余裕が生まれます。

従来のレイアウトではどうやっても無理矢理な什器配置になりがちですからね。

問題点

逆に問題点となりそうな部分もいくつか出てきます。

・カウンターから出入り口までの間に陳列ゴンドラの間を通り抜ける必要があるため、商品を探している人と買い物を終えた客が交錯する。

・飲料(ペットボトル)売り場とお弁当、おにぎり売り場が両端に離れたため客がどう移動すればいいのかが分かりづらい

・レジに並ぶ行列をどの方向に伸ばすのかが不明確

・深夜に良からぬ客がイートインスペースに長居するリスク、こちらは恐らくどの店も深夜は閉鎖するでしょう(実際はイートインスペースが設置されていないのでこのリスクは0)

・改装工事中、強制的に一ヶ月以上店舗を閉店させられること

コンビニは従来レイアウトのように「飲み物スペース→お弁当、お惣菜スペース→カウンター」や「お弁当、お惣菜スペース→飲み物スペース→島スペース→カウンター」のように自然と店内を一周ぐるりと回れるように計算されたゴンドラ配置が基本でした。

しかし新レイアウトでは飲み物スペースからお弁当、お惣菜スペースに移動するためには店内を端から端まで歩かなければなりません。

ですので店内を一周ぐるりと回るように買い物をすることは不可能になりました。

また、混雑する朝や昼時はどの方向に客を並ばせるのかよく分かりませんね。

まっすぐ並ばせようとしたらすぐに窓ガラスにたどり着いてしまいますし、買い物を終えた客が動きづらくなります。

かといってお弁当売り場の方に伸ばそうにもお弁当売り場の前には人が集まりますし、たくさんある島ゴンドラから出にくくなりますし。

この配置でも売上は伸びていると言うんですから、実は動線を悪くして売り場を長時間見せるのが目的なのでは?と勘ぐりたくもなりますね。

実際は買い物に不便だったということがわかってしまい、かえって客離れが起きそうな気もするんですが。

そして新レイアウトを見ますと入口のドアの場所から陳列棚まで何から何まで入れ替わりますね。だとすると単なる模様替えではききません。

電気配線や水道管などの設備の配置も変わりますので大掛かりな工事が入ることとなります。

この工事は1日2日で終わるわけがないですから一旦閉店させて店内を一回空にしてから一ヶ月以上の期間をかけて工事が行われることになるでしょう。

れが他社に波及するのか、セブンイレブンだけになるのかは分かりません。

ただ、横並びが大好きな日本企業のことですから、他社も分析に分析を重ねていずれは横並びになるだろうと思っています。

コンビニもどこかで思い切った変革は行わなければならない時期にきましたが、セブンイレブンでは会長が変わった今が最適だと踏んだんでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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